りす衛門

せんせ~

さる太

君もか。先生ではないけどね

りす衛門

審判は何を基準にファウルをとっているでし??

さる太

あ~なるほど。じゃ~まずは以前のおさらいをしておこうか

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前回までのおさらい編

ファウルとなる7項目

●相手競技者をける、またはけろうとする

●相手競技者をつまずかせる

●相手競技者に飛び掛かる

●相手競技者をチャージする

●相手競技者を打つ、または打とうとする

●相手競技者を押す

●相手競技者をタックルする

 

さる太

覚えているかい??

りす衛門

もちろんでし

 

競技規則を読まなければならない理由

1:競技規則に書かれたものを採用するのが審判のお仕事であるから

2:言葉があって人は行動できる。その言葉が書かれているのが競技規則だから

 

さる太

覚えているかい??(笑)

りす衛門

りす衛門はその回では登場していないでし!!

さる太

そうだったね(笑)じゃ~ここまで確認出来たらさっそくファウルを採用する際に見るべきポイントをみてみよう

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ファウルを採用する際に考慮すべき事項

さる太

ファウルを採用するにおいて見なければならない大きなポイントは2つ。1つはファウル行為を行った選手の “意図” 。2つ目はその接触を受けた選手の “影響度” を考慮しないといけない

 

ファウル行為を行った選手の意図とは??

ファウルは7項目(あるいは+3項目)のいずれかによって犯されるものですが、

それがプレーの一環として中で起きたことなのか、ファウル目的で起きたことなのかによって大きく変わってきます。

なので、ボールを奪おうとした結果ファウルになったのか。あるいはファウルで止めてやるという意図があったかどうかを見極めなければなりません。

ファウル目的の代表例は、イライラしてての報復や、味方がピンチな状況だからファウルして止める、っといった感じです。

もちろん相手の意図なんて自分が知る由もありません。

あくまでも相手の意図を、自分の主観で判断する、ということです。

これで罰則の重さが変わってくるのです(ノーカードなのか警告なのか退場なのか、です)

 

接触を受けた選手の影響度とは??

ファウルを採用する一番の理由は、選手のプレーを保証してあげる、ということです。

例えば接触を受けた選手は、本当はトラップしたかった、パスを出したかった、ドリブルしたかった、のを接触により妨げられてしまった。だからファウルを採用してあげるというのが本質です。

つまり接触はあったけど受けた選手に影響がなかったならばそれはファウルにはならないのです

極端な言い方、大人のあなたがボールをキープしていて、幼稚園児に多少後ろから押されただの蹴られただのしても影響はほとんどないハズです。

(※アドバンテージがかかるようなファウルとはまた違いまずので混合しないでくださいね)

そういった影響度を考慮することも非常に大切なことです。

またサッカーというスポーツをする上で多少の接触は当たり前のようにあります。

単純に7項目が当てはまるからファウル、というワケではないので注意してください。

 

アドバンテージとは??

アドバンテージとはファウルがあったことを認めますがプレーは続けさせることを言います。

あくまでもファウル判定はファウルを受けた側の保障の為です。その保証がそのチームにとって損になり、ファウルを犯した側が得をしてしまってはいけないのです。

基本的にアドバンテージをかけるシーンとはチャンスとなる場面です。

そこでファウルで止めてしまうよりも流してしまった方がファウルをされたチームが得をしそうなら止めない、というのがアドバンテージなのです。

その際は「アドバンテージ」や「プレイオーン」っと審判は叫びます。

こうすることにより、審判はファウルを認めつつも流したよ、と両チームに意思を伝えることができます。

その声がなかった場合は、単純に審判がファウルを取り逃した、と見られるのです

りす衛門

し、審判さんは色々大変でし

さる太

全てが一瞬の出来事で、瞬間的に判断しなければならないからね。思っているよりも大変だよ?

 

カードが必要か必要ではないかの判断について

さる太

じゃ~次に懲戒罰則について見てみよう。懲戒罰則とはイエローカードやレッドカードを使用される反則のことをいうよ。懲戒が適切かどうかを判断する為の “言葉” を覚えておこう!!

ノーカードとなるファウルとは??

7項目を “不用意” に犯したと判断した場合

不用意とは、相手競技者に挑む時、

注意や配慮が欠けている

あるいは慎重さに欠けたプレーであることを指します

ファウルが不用意であると判断した場合は懲戒罰則を追加する必要はありません(=ノーカード)

さる太

この言葉が瞬時に出てくるようにしておこう!!今のは “注意や配慮” がない、あるいは “慎重さがないな” と判断したら “不用意” でファウルを採用しよう

 

警告(イエローカード)となるファウルとは??

7項目を “無謀” に犯したと判断した場合

無謀とは、

相手競技者が危険にさらされていることをまったく無視したプレーを行う

⇒または、結果的に危険となるプレーを行う事である

無謀な方法でプレーした競技者は、警告(イエローカード)されなければならない。

さる太

今のは “無謀だ” っと言葉が思い浮かんだら警告が必要です。分かりやすい判断として、ケガに繋がる行為であったかどうかを見極めて下さい

さる太

警告を出すほどではないが、ケガに繋がるなって判断したら必ずその選手を呼び出して注意をしましょう。次同じことをしたら警告ね、などです。しっかり伝えることによって抑止となります

さる太

危険にさらされている、とは例えばゴールキーパーが腕を伸ばしてセービングしている胴体って無防備ですよね?同じくディフェンスが空中にあるボールを競っているときの胴体も無防備ですよね?そんなところに人が突っ込んでいったら非常に危ないですよね。これが危険にさらされている状態の一例です。受け身や防御がとれない、と思っていただけたら分かりやすいかな?と思います。だから後方からのスライディングタックルなどは危険なのです

 

退場(レッドカード)となるファウルとは??

7項目を “過剰な力” で犯したと判断した場合

過剰な力で、とは

競技者がはるかに必要以上の力を用いて相手競技者を負傷の危険にさらすことである

過剰な力を用いた競技者には、退場が命じられなければならない

さる太

“過剰な力” の一例をあげると、足裏を見せながらスライディングタックルを行う、というのがもっともあるファウル行為です。どちらかなイメージ、警告(イエローカード)まではプレーの一環で起こり得るファウルに対し、退場(レッドカード)はファウル目的、相手を潰す目的である、と考えて良いと思います。警告理由の “危険にさらされている状態” と 退場理由の “負傷の危険にさらす” を混合しないように気を付けて下さいね

 

 

 

りす衛門

そっ、そこまで考えてやっているでしか??

さる太

そうだよ~。そしてこれはまだホンの一部分だよ?(笑)

りす衛門

うへ~。大変すぎるでし

さる太

これが分かっているだけでも自分が何のファウルをとられたかは分かるよね

りす衛門

確かにでし

さる太

“不用意” “無謀” “過剰な力” の3つはファウルを採用するにあたって絶対に覚えておこう!!

 

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