せんせ~
先生ではないけどね
まい助がね~、運動が苦手だから勉強に専念するって言ってるよ~
まぁ向き不向き、好き嫌いはあるからね。いいと思うよ
今からは運動していた時間も全部勉強につぎ込むって意気込んでいたよ~
いや、それはまずい考えだと思うよ?
~??
そもそも運動か、勉強かの二択ではない
よく昭和の時代だと、何々君は運動が得意だからスポーツに専念する、何々君は大人しくて運動が苦手だからガリ勉になる、みたいな極端な考え方がありました。
今の時代だと多種多様の遊びが生まれていますからその限りではありませんが、そのようなニュアンスはまだ健在だと思います。
また受験ネタとして勉強に専念したいから運動をやめてしまう、というのも多くの方が経験されている事例だと思います。
ただ近年でそのような考え方は誤りである、ということが分かってきました。
学力の向上は机に向かった「学習時間」ではなく、「体力」で決まることが分かったのです。
運動能力が高いことが学力の向上に繋がる、という意味ではありません。
単純な「体力」の値が学力(考える力)に比例する、という意味です。
ただここで誤認してはいけません。
体力が上がれば学力が向上するのではなく、逆に学力が向上すれば体力が向上するという意味ではありません。
体力が向上したら学力が向上しやすい基礎が大きくなる、という意味です。
ではなぜこのような現象が起こるのかをご紹介させていただきます。
学力の向上を目的として “指導法” や “塾などのクラス人数” ばかりに目をやってしまいがちだけど、それだけじゃないってことを知っていて欲しいな
なぜ運動すなわち体力なのか??
人間も動物だから
人間と他の動物との大きな違いは “知性” が高いか低いかであり、とはいえ動物であることに変わりありません。
なので基本的な構造はやはり運動能力(ここでいう体力)に依存してくるということです。
自然界でも同じですが体力のないモノから淘汰されていきます。
人間社会は文明があるので、体力がないものでも生きていける世界ですが、それでも体力がないというだけで大きなハンディキャップになってしまうことは否めません。
まずは体を自由に動かすことができること、そしてそれを動かすことができる体力を日々つけることが大事なのです。
だから運動は絶対に必要な行為なのです
分かってはいるんだけどね~っという方が大半だと思います(笑)
記憶力が向上するから
心拍数が上がる運動(走ったり泳いだりするもの)をすると体力が向上するだけではなく、実は “海馬の成長” もすることが分かったのです。
海馬とは、脳の記憶中枢であり成長すればそれだけ記憶力が向上するのです。
要はいかにこの海馬の絶対値を上げることができるのか??がポイントなのです。
絶対値が低い状態で、どれだけ頭に詰め込もうとしてもダダ流れしていくということなのです
重要でしょ??
お年寄りに見られるボケ症状も実は体力がない人からなっていくんだよ?
集中力が向上するから
集中力とは言い換えるとストレスに対する抵抗力がどれだけあるか、とも言えます。
要はストレスがかかって脳がパンクしてしまうから集中力がなくなるのです。
例えば宿題をしないといけない、でも遊びたい。子供にとっては過度のストレスが発生します。
そのストレスに負けてしまう子は宿題に手がつかない状態となり、抵抗力がある子はさっさと宿題を済ませてしまうのです。
ではその差は何なのか??それは脳神経の発達度合いです。
運動能力が高い子というのは得てして頭が良い方が多いのですが、運動音痴の方を例にあげてみると、
運動音痴とは複雑な動きや、複数の動きを同時に行うことが出来ない方を指します。
運動音痴という言葉があるからその型にハマってしまうと思うのですが、その実態は脳神経が上手く発達していないことに依存しているだけなのです。
つまり幼少期から今に至るまでにそういった運動をしてこなかったから、運動音痴というモノになってしまっているだけなのです。
神経の発達が低いとそれだけストレスに対する抵抗力は低くなってしまいます
脳神経の発達は子供には圧倒的に負けるけど、大人になった今でも頑張って運動したら成長できるよ
また運動は海馬だけではなく “白質” と呼ばれる部位の発達も強化されます。
白質は主に情報伝達を担うケーブルの集合体で、情報の伝達が多ければ多いほどストレスの軽減に繋がるのです。
道も一本だけならすぐに渋滞を起こしてしまいますよね??そんな感じです。
同じことが脳内でも起きているのです
感情的な人というのはそういった部分が未発達なのかもしれないね
運動をしておいた方が良い検証結果
体育の回数による成績の変動実験
小学生を対象とした体育の授業の回数による検証を行った結果、
週に2回体育の授業がある学校より、毎日体育の授業を取り入れた学校の方が成績が良いということが分かったそうです
東大生の習い事で多かったのは??
塾などを除く、運動部門は
1位は 「水泳」65.8%
5位に 「サッカー」19.3%
水泳は驚くほど体力がつきますからね。
ただ最近の親御さんは四泳法を覚えたら辞めさせる傾向にあるみたいですが、四泳法を習ったあとが実は大事なんです。
っというか四泳法習っている時はそんなに体力つきませんからね。どっちかというとフォーム重視ですから。
タイム級になった時に初めて、速く泳ぐための練習になり、それが鬼のような体力がつきます。
覚えておいてくださいね
文部省も認めた運動による学力向上
文科省の小中学校の全国都道府県学力テストの結果と、
体力・運動能力の調査結果を重ねると、
運動ができる子どもは勉強もできるという結果が出たそうです。
学業成績が高いほどスポーツに取り組んでいる子どもの割合が高いという調査結果もあります。
肥満は学力を低下させる
体重が重ければ重いほど学力が低下する傾向にあるようです。
ただし、子供の頃は痩せていて、大人になって肥満になった人はその限りではないようです
体力のある子は困難に強い
アメリカの研究チームで、小学校3年生と5年生、合わせて250人規模の調査を行った結果、
体力のある生徒たちは算数と読解のテストにおいて高得点だったそうです。しかも体力的に優れていればいるほど、得点も高いという傾向にあったみたいです。
アメリカ・ネブラスカ州でも1万人を対象にして同様の調査が行われ、体力的に優れた子どもは、そうでない子どもより算数や英語の試験で得点が高いことが判明しました。
また試験内容が難しくなるにつれ、体力的に優れた子どもとそうでない子どもの点数の差は開き、体力のある子どもが大差で上回ったとのことです。
縄跳びやボール遊びをすると算数が得意な子になる!?
学力向上のカギは「心拍数を増やすこと」にあると科学ではされています。
どんな競技をするかは問いませんが、心拍数が増える有酸素運動であることが望ましく、小学校に通う学童期が最も運動の恩恵を得られるとも考えられています。
そしてそれらは左脳(論理的な思考部分)を刺激することが分かっており、左脳の代表例である算数が伸びるとされているのです。
実際、肥満ぎみの小学生を集めて、放課後に縄跳びなどの運動をさせた実験があります。
すると、特別な勉強はいっさいしていないにもかかわらず、みな一様に算数の試験の得点が上がったとの事です。
しかもたった20分でこのような結果になったそうです。
継続して体力が向上した子は、同様に成績も伸びていったようです。
最短4分で学習効率は上がる
たった4分の運動を一度するだけでも集中力が改善され、10歳の子どもが気を散らすことなく物事に取り組めることも立証されたようです。
たくさん歩く子は、宿題を自分からやる子へ育つ
「毎日たくさん歩く子ども」 は 「歩数が少ない子ども」に比べてずっとストレスホルモンの数値が低いことが分かったそうです。
つまり、よく歩く子ほどストレスに強く、勉強を苦にしない傾向にあり、また考える力がつくので効率性を求めて宿題をさっさと終わらせるようになるのです。
同じ運動でも筋肉トレーニングでは意味がない
ポイントはあくまでも心拍数を上げること。
全部が、というワケではないですが筋トレでは学力の向上は見込めませんのでご注意を。
知能指数と関係があるのは持久力であって、筋力とは無関係なのです。
知性が高まる原理
運動をすると体力がつきますよね。これは誰にでも分かることですが、体力と言うと体のエネルギーというイメージがありますが実は脳も凄くエネルギーを消費しています。
人間には超回復というのがあって、一度体力を枯渇させると、その上限を破って回復させるのです。
分かりやすく数字で見てみると、
もとの体力が50しかなく、それを使い切って0にした。そこから超回復が起きると体力の上限が60になっていた、みたいにです。
この現象が脳のエネルギー消費にも同じことが起こっているのです。
つまり運動をしてこの超回復を繰り返せば、同時に知能も高まるのです。
18歳までがカギ
スウェーデンの調査によると、18歳のときに体力に恵まれていた若者は、その後何十年にもわたってその恩恵にあずかれることが判明しています。
高い学歴を経て、40歳前後の時点で報酬に恵まれたよい仕事についている確率が明らかに高かったそうです。
言われてみたら納得しやすいことばかりだよね
どのような大人になるかは子供時代の過ごし方で決まる
子育ての方針
子どもが毎日15分外で遊べば、大量の読書や勉強をしなくても読解力や計算力が上がります。
わが子の頭が良くなることと将来の安泰を願うのなら、体を動かすことは必須ということです。
ただ今の時代背景も無視できませんよね。だからどうやって子どもたちの目を外の世界に向けさせるか、は親の手腕にかかっているのです。
ちょうど今のあなたがいるのも、過去の親の育て方のおかげなのか、親の育て方のせいなのか、ですから
大人になったあなたへ
こういった記事と出会えている時点であなたは恵まれた環境で育ってきた方なのだと思います。
そうじゃない方というのは一生縁のない話ですので。
なぜ体力をつけなければならないのか?なぜ運動をしなければならないのか?が今回分かったと思います。
物事にはやって遅い、ということはありません。
もっと早くに気づいていれば、、、っと思うことも多々あると思いますがそうではなく、あなたにとってそれが最短だったのです。
子供に比べると成長速度も、労力も、時間も費用も倍以上かかりますが大人だって成長できます。
挫けそうになる、めげそうになることもあるでしょうが、脳の発達の為と思って頑張って下さい
そっか~。勉強だけじゃダメなんだね
その通り。要は体力があるか無いかの話だから、他人と比べる必要はないんだよ?だから他人よりも上手くならないといけないだとか、速くなる必要はないってことさ
あっ、なるほど~。そう考えると氣が楽になったよ
競うことが目的ではなく、自分の体力をつけることが目的だからね。だから自分ペースでいいのさ