■目次
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今回は比較的よく見るイエローカードについて確認してみよう
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まずはその前に言葉の確認をしておこう
不正行為と懲戒罰則
一緒の意味なんだけど少し表現が違うので混在しないようにしましょう
不正行為
不正行為は、警告、または退場によって罰せられる
懲戒罰則
イエローカード
競技者、または交代要員が警告されたことを知らせる為に使用される
レッドカード
競技者、または交代要員に退場が命じられたことを知らせる為に使用される
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次に審判が選手に懲戒罰則が適用できる範囲を確認しよう
懲戒の罰則の適用範囲
フットサル
主審、第2審判は、試合開始前、ピッチの設営された施設に入ったその時からその場所を離れるまで、懲戒の罰則を行使する権限を持つ。
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イエローカードやレッドカードは試合中だけに出る、というワケではないってこと。特にフットサルは施設に入った時点だから範囲がものすごく広いよ
サッカー
主審は、試合前の点検のためにフィールドに入ったときから試合の終了後にフィールドを離れるまで、懲戒処置をとる権限をもつ。
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サッカーも試合前も、終了後もイエローカードやレッドカードを出せるので審判員は氣を抜くことはできないよ
警告が出される6項目
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警告が出されるのには以下の6項目しかないので確認しよう
・ プレーの再開を遅らせる
・言葉または行動によって異議を示す
・審判の承認を得ず、フィールドに入ったり、復帰したり、意図的にフィールドから離れる
・フリーキックなどの規定の距離を守らない
・繰り返し反則する
・反スポーツ的行為を犯す
プレーの再開を遅らせる、とは
いわゆる遅延行為というやつです。
勝っている味方側、例えばゴールキーパーがゴールキックの時にキックするのが遅いとか、
あるいは笛が鳴った後にボールをどこかに投げたり蹴ったりする行為なんかが警告になります
言葉または行動によって異議を示す、とは
言葉による異議は分かりやすいですが、行動によっても異議で出されることがあります。
例えば審判がファウルを採用したときに、ファウルを犯した側の選手がそれに対して不服なのかボールをどこかに蹴りました。
この場合、先のプレーの再開を遅らせる遅延、というよりは審判に対して行動による異議、と判定する方が正しくなります
審判の承認を得ず、フィールドに入ったり、復帰したり、意図的にフィールドから離れる、とは
例えばサッカーでいう12人目が入ってきたとか、フットサルでいう6人目が入ってきた、
負傷したのでいったんフィールドの外へでた選手が勝手に戻ってきた、
戦術的な目的で意図的にフィールドから出た、などがこの警告理由になります
フリーキックなどの規定の距離を守らない、とは
フリーキックなんかでよくあるシーンですが、壁が立っています。キッカーが蹴る前にその壁が前に出てきたらアウトです。
キッカーが蹴るまではその距離を守らなければならないので警告となります。
この時にあるのが、複数で前に出てきてしまった場合はその内の誰かを生贄に選んで警告を出します(笑)全員に出すわけではありません。
ただその生贄の一枚が、後のプレーで警告、そして2枚目で退場ってこともあるのでご注意を(笑)
繰り返し反則する、とは
こちらの繰り返す、には明確な回数、反則パターンの定義はありません。なので審判が試合をコントロールする上で必要と判断をしたら適用される罰則です。
例えばファウルが多くなってきたな~でも警告が必要なほどのファウルじゃない。でもこれが後々に大きな事象に繋がるかもしれないな~あるいはケガに繋がりそうだな~止めさせたいな~って時に繰り返しで抑止したりします。
これは個人が同じ反則をした、あるいはチームで反則が続いている、など様々なやり方があります。
反スポーツ的行為を犯す、とは
もっとも出される頻度が高いのがこの略して反スポです。
出しやすさ故に何の反スポなのか分かっていない審判員も結構いると思います。
それがどういうことなのかというと、一言に反スポといってもその反スポの種類が結構多いのです。
では反スポの種類を見てみましょう
シミュレーション
ファウルを装って審判を騙そうとする行為は反スポです
無謀な反則
以前のファウル7項目と1項目を覚えているでしょうか??
それらを無謀に犯した場合は反スポで裁かれます。無謀という言葉の定義も覚えていますか??
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日本では反スポではなくラフになるよ。世界ではラフという項目はなく、反スポになるんだ
ボールを手で妨害、あるいは阻止する
いわゆるハンドで相手のパスやシュートなんかを防いでしまうやつですね
反スポで裁かれます
チャンス潰し
反スポで多いのが先の無謀な反則と、このチャンス潰しではないでしょうか??
相手のカウンターチャンスなどこれは誰が見てもチャンスだなってシーンをファウルで止めてしまうと反スポで警告されます。
言葉には、
「相手の大きなチャンスとなる攻撃のじゃまをする」
「阻止するという戦術的な目的でファウルを犯す」
「相手競技者をボールから遠ざける」
「ボールに向かうのを妨げるという戦術的な目的で相手競技者を押さえる」
が、あります。
得点阻止の失敗
言葉そのままですが、通常、得点に絡むシーンを阻害してしまうと退場を命じられます。
ただ得点に絡むシーンを阻害しようと試みたけどやっぱり得点したよって時は反スポで警告になります。
リスペクトに欠ける行為
敵味方問わず暴言をはいたり、ユニフォームを脱いだり、あるいは誰が見てもスポーツマンシップに欠けるなって思う行為は反スポになります。
他にもある反スポの数々
例えば、
言葉で相手を惑わす
プレー中に勝手にキーパーとフィールドプレイヤーが交代してはいけない
フィールドに認められないマークを書く
など他にも結構あります
簡単に反スポ!!って言いやすいですが、〇〇だから反スポって言えるようにしましょう
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警告を出す際にも必ず ”言葉” がある。その場の雰囲気や感覚で出すのではなく、〇〇だから警告だ、と言えるようになったら審判の幅が広がるよ
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代表戦などを観戦する際にもキチンと理解していたらまた変わった見方ができるよ