世の親御さんがよく言っちゃうフレーズですよね。歴史は繰り返すと言いますが、自分の子供の頃も言われていたのではないでしょうか??(笑)
TVやゲームの時間によって、子供の勉強時間が減るのか?
普通に考えて、遊ぶ時間が増えれば、必然勉強に費やす時間は減りますよね??なぜなら一日24時間は有限だからです。
これは事実として、では遊ぶ時間が減れば、勉強の時間は増えるでしょうか??
はい、答えはNOですよね(笑)
そんなワケはありません。
それはご自身の経験と照らし合わせても分かる事実ではないでしょうか??勉強=遊ぶ、くらいの人じゃなければね
言われてみたら当たり前の事なんでしょうけど、人というのは間違ったことを平気でやってしまう生き物です。
世の中にはTVやアニメ、ゲーム、YouTubeを「悪」みたいな扱いをしている人もいますが、そうじゃないでしょ?って話し。
そういった人にも悪い人がいて、それらを見ない人達にだって悪い人はいるんだから、
結局、人という生き物は分かりやすい理由に飛びつきたいっていう習性があるってことです。
遊ばせずに勉強をさせてしまう、っというのも同じ原理と言えます。
ある調査によると、
TVやゲームの時間が1時間増えても男子で1.86分、女子で2.7分の勉強時間を減らすに過ぎない
っというデータが出ています。林修先生もTVで言っていましたね。改めて数字で表されると、「おぉ」ってなりますよね(笑)
さて上記の結果から逆を言うと、
お子さんからTVやゲーム、今なんかはYouTubeですかね、を1時間取り上げたとしても男女で2~3分しか勉強時間は増えないってことです。
だから、ただ取り上げるだけでは意味がないですよ~っというのが今回のお話しです
人というのは1+1=2になる生き物ではありません。
そりゃ~そうでよね。
机に向かった時間が長ければ長いほど頭が良くなるのであれば、世のドリーマーはみんな成功しているハズですから。
でも違いますよね??
だから考えなければなりません。
それがイヤ、面倒だという人というのが、単純に子供を机に向かわせるだけという行動に出ます。
ズバリ、考えなくていいし、楽でいいからです
上記のデータも、本当かどうかは実際のところは分かりませんが、
直感的に合っていそうでしょ??(笑)
だって自分が通ってきた道だから(笑)しぶしぶ机に向かっても、よそ事ばっかり考えていませんでした??
あぁそういうことか・・・っと思った事例
細かい描写は置いておいて、二人の子供を見比べて下さい。実際にあったお話しです
ある時、学校が早くに終わったのか二人の子供が、サッカーコートのある施設に遊びに来ました。
一人はその施設のスクールに通っている子で、もう一人は全く関係がない子です。
聞くと練習してもいいですか?とのことで、スタッフはいいよってことで自由に使わせました。
スクールに通っている子は地域のクラブチームにも通っています。一方の子は全くサッカーをやっていない子です。
しばらくすると、二人はクラブハウスに戻ってきます。
するとスクールに通っている子の方がYouTubeを見始めました。
「練習はもういいのか?」っとスタッフが聞くと、「うん」と答えます。
もう一人の方は相方がYouTubeを見だしたので、そわそわしています。
「一緒に見ないの?」っとスタッフが聞くと、その子は「いいです」っと首を振りました。
それよりも「ボール蹴りに行こうよ~」っと相方を誘います。でも相方は生返事しか返しません。
すると仕方ないって感じで、サッカーを普段やっていない子の方が、一人でボールを蹴りに行きました。
結局、帰る際までこの感じが続き、その時間だいたい30分ほどです。
あとから話を聞くと、
サッカーをしない子の方は、普段からYouTubeが見れる環境にある、とのことでした。だから、あの時あの場所でしか出来ないことを優先したのです。
一方の、スクール生は普段からYouTubeが見れない環境にありました。だから、あの時あの場所で優先しなければならなかったのは練習ではなくYouTubeだったのです。
この ”差” 分かりますか??
親が知らない所で、こういうことが起こっているという事です。
また、たかが ”30分” っと思いましたか?
しかし、たまたま私が目にしたのがこの ”30分” ですよ。
きっと他でも同じことをやっているハズです。つまりこの ”30分” はチリに積もって、きっと何十時間~何百時間になっているということです
客観的に見ても、教育って改めて難しいな~って思いました
如何でしたか??
もしお子さんをプロに育てたいとか、頭を良くさせたいってお考えの親御さんでしたら、この30分もとい、積もった何百時間がもったいないという事実を。
そしてその目に見えない何百という時間が、後の成功率を決めるという事実。
最後にその責任はお子さんではなく、親御さんにあるという事実。
(※最終的に責任を被るのは本人ですが)
単純に、 ”ダメ” とか ”いいよ” というのは簡単なんですよね。
でも必ずそのしわ寄せがきます。そのしわ寄せのことも考慮していますか?というのがポイントです。
将棋で言う、二手三手先を読まなければならない、というのは将棋の世界だけではないということです。
具体的な良い方法とは?
では具体的にどのように子供に勉強させた方が良いのかをお伝えします。
オンオフをキチンと分けられる子へ
人というのは、やりたいことと、やりたくないこと。どちらを優先させます??
そりゃ~、やりたいことですよね。子供の場合は特に如実に表れます。
この場合、先にやりたいことを、やらせてあげましょう。
悶々としながらやる勉強ほど無駄な事はありません。時間もかかりますしね。効率的とは言えません
でもその際にやらなければならないことは必ず ”時間を決める” ということです。
人というのはある程度、欲が満たされれば抑えることが出来ます。
例えば「一時間だけ遊ばせてあげるから、そのあと勉強するんだよ」みたいな感じです。
これは結構やっている親御さん多いですね
もう少し上級なことをさせようとすると、子供にタイムマネジメントを身につけさせます。
例えば、今から3時間後に就寝する。その3時間を自由に使っていい。遊ぶ時間と勉強する時間を自分の判断で振り分けなさい、とするのです。
すると子供は考えます。最初は上手くいかないでしょうが、それは親御さんがしっかりフォローしてあげて下さい。
ただしその3時間中は絶対にウダウダ言わないように注意してください。結果だけをみて、そしてどのように改善していくのかをフォローするのです。
すると自分にあったタイムスケジュールの管理をするようになります。
もしその3時間で収まらなかったら、それ以前の時間で何が出来るのかを考えさせるのです。
このタイムマネジメント力は大人になっても役立つ技術です。子供に考えさせ、時間内に終わらせる訓練を行わせましょう。
(※とはいえ、このタイムマネジメントは大人も出来ない方が多いんですけどね)
実はプロとアマの大きな違いの一つに、 ”オン” ”オフ” の切り替えにあります。
人間の集中力はもって1時間と言われています。もっと短いとも言われています。
ならば1時間集中するにはどうしたらいいのか?
それは、いかにオフを取り入れるか、です。
言ってしまうと、優れている人というのはサボり方が上手い人です。
逆に悪い人というのは、サボり方が下手な人です。
嫌な例でいうと、人の評価もそこで決まったりします。
仕事が出来ないのに評価が高い人、仕事が出来るのに評価が低い人、などの一原因に、 ”見せ方” の良し悪しがあるのです。
前者は例えば人が見ているところで、しゃかりきに働きます。後者は、人が見ているところで休みます。
ほんの一例ですよ?でもそれだけで評価が変わってしまうんですよね。
だから出来る人というのは ”見せ方” が上手いと言われています。これもオンオフの技術ですね
サッカー(スポーツ)はその辺りが顕著に出ます。
上手い人は、影響がないところで、あるいはサボりながらもキチンと要所は押さえているものです。だから90分間戦えます。
下手な人は、「え?そこでサボるの?」っていうサボり方をします。だから失点に繋がります(笑)
何にしても、上手い人と下手な人の違いは、一つに ”サボり方” の技術があるかないか。
そして、そこからオンオフの切り替えが出来るかどうかによって大きな差が生まれるのです。
ダラダラやっても身に付かない理由はここにあります。
一緒に勉強することが重要
親が単に勉強しなさい、といって子供に勉強をさせるのではなく、
一緒にやってあげることが重要です。
隣にいてあげるだけでも大丈夫です。
子供とコミュニケーションを取りながらやるというのがポイントです。
これが出来る親御さんと、出来ない親御さんに大きく分かれそうですね
だって「そんなヒマはない!」って言いそうな親御さん多そうですから(笑)
学力低下の原因の一つに学校の週休2日制度です。
これは単に勉強量が減った、というだけではなく、誰かと一緒に勉強をする、という時間が減ったからです。
つまり勉強の量の問題ではなく(それもありますが)、質の低下も原因の一つなのです。
だからその土日に一緒に勉強を見てあげられる親御さん、または身内の方がいるかどうか。あるいは塾なんかに通わせてあげられるかどうか、などで子供の格差がついてしまうということです。
ここでもう一つ上級な勉強法として、
“教えてあげるつもり勉強法” です
“教えてあげるつもり勉強法” とは、あなたが何か勉強したり情報を集めたりするときに、これを誰かに伝えようと思ったらどうやったら伝わるのか?を考えながら勉強をする方法です。この方法は単に勉強するよりも理解、また記憶に残りやすい方法なので、科学的に実証されている方法としてオススメされています。(※自分の言葉に置き換えて理解することが重要です)
この ”教えてあげるつもり勉強法” を応用して、子供と一緒に勉強や宿題をやってあげるのです。子供に教えてもらいながら勉強をすることで、その子供の勉強の質が格段に跳ね上がります。
子供が理解している勉強なら「ほぉほぉ」とか「なるほどね~」とかいうだけで良いですからね(笑)
そして分からないって部分は教えてあげる。同じような問題が出てきたらまた説明させる、の繰り返しです。
ちなみに余談ですが、復習するタイミングは忘れる前に、ではなく、忘れかけのタイミングが最も効果的と言われています。
まとめ
欲望に関して、これは大人も子供も差して変わりません。
純粋なだけにまだ子供の方が分かりやすいし、タチも良いと思います。大人になればなるほどタチが悪くなりますからね。
〇〇デビューというのがその典型です。
欲望というのは、ダメ!!と抑圧するものではなく、欲望とどう付き合うかが大事です。
もう一度言いますが、これは大人も子供も同じです。
欲望=悪、みたいな教え方をすると必ずシワ寄せがきます
私の知り合いにも小学生のころにサッカーが非常に上手く、将来の夢もサッカー選手になりたいと思っていた子がいました。
しかし親御さんが中学は私立に通わせたいという事でサッカーを辞めさせ、塾に行かせました。
結果、中学は私立へ行かなかったし、その子は不良になりました。もったいないです。
まぁだいたい子供が非行へ走る原因は親の教育か、家庭環境に問題があります。
その全ての根源は欲望とどう向き合ってきたか、なのです。
抑制は必ず跳ね返ってきます。
ちなみに、幼稚園児の ”だっこ” 要求にどれだけ答えられたかによっても、後に大きく影響を与えます。
ここが最初で最後の、一番お金のかからない子供の欲求なのです。
よく ”だっこ癖がつくから” などと言って断る親御さんがいますが、これは完全にアウトな考え方です。
ここである程度、欲求を満たされる子に育てば、この先、物欲に支配されにくい子に育ちます。
物欲に支配されている大人というのは得てして、幼少期に欲求を満たすことが出来なかった人たちなのです。
そうなってしまっては矯正するのは難しく、本人も苦労します。
以上です。
欲求との付き合い方、そして正しい勉強方法などを取り入れて、是非ご活用いただけたらなと思います。
またこれをキッカケに勉強されるのも良いと思います。
ではまた