重いモノを重いままにしてはいけない
先日ある武術家の話しを聞いて、なるほど、っと思ったのでお伝えします。
その武術家さんが言った言葉がこちらです
重いモノを重く持とうとしてはいけない
重いモノを軽く持とうとしなくてはいけない
日本の武術の基本概念は “柔よく剛を制す” です
小さいものが大きいモノを、弱いものが強いモノを制する精神なのです。
我々が強くなろうとするとどうしても、筋トレや激しいトレーニングを積まなければならないと勘違いしてしまいますが実はそうではありません。
体の仕組みを知る、ということが最も重要なことなのです。
では話を戻しましょう。
武術をしているという人は体の仕組みを良く理解しています。
だから私たちと同じ力、もっというと女性と同じ力であっても重いものを楽々持ち上げてしまいます。
一方の私たちはと言うとフルパワーで持ち上げられるかどうかといったところ。武闘家と違いむしろ必要のない力も使っているのです。
何が違うのかというと、筋肉は全身で繋がっていることを知っているのが武闘家、知らないのが一般人です。
モノを持ち上げようとするのは腕の筋肉だ、と思っているのが素人の考え方なのです。
昔の人たちは今のように便利な世の中ではありませんでした。
だから如何に重いものを軽く持てるようになるのかを日々考えていました。
だから武術の考え方をほとんどの人が教えられなくても体得していたと言われています。
でも今は便利な時代になりました。
だから正しい体の使い方を知らない大人がほとんどです。
体の仕組みを知れば今のあなたの筋力でも、あなたの私生活が劇的に変わるのです。
興味があったら武術を習ってみるのもいいかもしれませんね
重い悩みも同じなのでは??
そこから派生させれば重い悩みも同じことが言えるのではないでしょうか??
重いモノを重く考えようとするのではなくて、いかに軽く考えられるのかが重要なのです。
世の中には案ずるより産むが易し、なんて言葉もあります。
意味は、思ってたよりやってみたら簡単だったよ、って感じで世の中の悩みはほとんどがコレです
重いモノを重いまま、あるいはもっと重くしてはいけません。
いかに軽くできるかを考え実行していきましょう
能力がアップしたのはどっちだと思いますか??
最後にこんな質問をして終わりたいと思います。
野球のバッターがスイングの速度を上げたいと思いトレーニングをしました。さてどちらの方が能力が向上したと思います??
1:普段使っているバットよりも重いバットを使いスイング練習をした
2:普段使っているバットよりも軽いバットを使いスイング練習をした
いかがですか??(笑)
普通の考えだと①ではありませんか??ウエイトトレーニングをして筋力をつけて普段の軽いバットを持てば早くなる、と思うでしょ?
でも実は②なんです。
ここで何が起こるのかというと、①は脳が重いものを持つ、ということに慣れてしまうという事。重い物を持つ「よいしょ」のイメージがついてしまい実際に軽いバットをもってもそのイメージが出てしまうのです。
一方の②は軽いのでスイングは当然早くなりますよね。それが脳にインプットされ、普段の重いバットを持ってもスイング速度が向上するのです。
面白い実験でしょ??
いかに我々が無駄な力を使っているのか?モダに心配事を抱えているのかが分かると思います。
物事はどうやったら軽くなるのかを考えた者勝ちなんです。
重く見てはいけません(笑)
ではでは良い人生を